雑談で信頼を築く
これは、以前に綴った『意味のある「雑談」を』に関するものです。
http://watanabe-psycho.hatenadiary.com/entry/2016/10/16/155041
よければこちらもご覧になってください。
以前にも書いたように、雑談はあらゆる人間関係の入り口になります。
しかも、これは簡単に身に付けやすい技術です。
今回は、「初対面で何を話題にあげれば良いのか」について書きたいと思います。
結論から言うと
「最初の話題」は当たり障りのないものこそ正解
です。
初対面での雑談は非常に緊張しますよね?
特に「何を話せばいいのか」については、話題選びに苦労するものです。
当たり障りのない話をしているだけでは盛り上がりませんし、かといって自分の好きなこと、得意なことを話題に選ぶと「ハマれば盛り上がるけど、外せば大惨事」になります。
では、どのような話題を選んで、どんな広げ方をすれば良いのでしょうか。
まず、大前提としておさえておくべきことは「雑談で大切なのは、相手を乗せること」です。
基本的には相手に合わせて話題や接し方を変えて、盛り上がりやすい空気をつくっていくものだということです。
この時に考えて欲しいものは、「A」と「B」の2つの軸です。
Aの軸は会話の深さ、Bの軸は会話のバリエーション、話題のことです。
色々な話題をふりながら(B展開)、相手の様子、表情、仕草を見て、のってきたところでその話題を深めていくのです(A展開)。
この「相手を観察する」ことに関しては以前に書いたものを参考にして見てください。
http://watanabe-psycho.hatenadiary.com/entry/2016/09/09/042643
http://watanabe-psycho.hatenadiary.com/entry/2016/09/22/145719
よければ是非。
では、実際にどのような話題をふればいいのでしょうか?
私の例を出すと
天気、ファッション、趣味、健康、最近のニュース、出身地、勉強していること(大学など)、仕事
ざっと挙げましたが、簡単にいうと
「誰にでも当てはまるような当たり障りのない話題がいい」
ということです。
やたらにトリッキーな話題をふればいいというものではありません。
あくまでも「自然な流れから共通点を見つけていくこと」が大事なのです。
1つ、例を見せます。
あなた「それにしても、すごい雨ですね」
Bさん「急にきましたしね〜」
あなた「この季節はよく降るので大変です」
Bさん「そうですね、お疲れ様です」
あなた「えっと、それで本日なんですが…」
こんな風に「A」と「B」の意識がない人は、会話のキャッチボールが続きません。
ただの「ムダ話」に終わるのです。
これを
あなた「それにしても、すごい雨ですね」
Bさん「急にきましたしね〜」
あなた「そうなんです、予定も立てにくいです」
Bさん「そうなんですよ、私も先日予定がつぶれて…」
あなた「それは災難でした…。どこか行かれる予定だったんですか?」
と、天気の話題→先日の予定に話題が移動してます。
基本的には1つの話題をフックに、相手の反応を見ながら話題を変えて、引っかかればそれを深く掘っていく流れです。
このやりとりの中で、相手を知って、自分を知ってもらって、距離を近めていくのです。
でも、出すべきでない話題もいくつかあります。
わかりやすいものだと、宗教、政治の話です。
というのも、これらは個人の思想が深く関わってきます。
そして、話のテーマが深すぎるため、議論になってしまう可能性があるからです。
雑談は、ある程度の気軽さがないと盛り上がりません。
「議論に発展してはいけない」
は、1つの大事な鉄則です。
では、軽さの代表的な話題、「恋愛」、「下ネタ」はアリなのか?というと、これまたケースバイケースになります。
ただ、基本的にはしないほうがいいと私は思います。
たしかに、うまくいけば一気に距離は近くなりますが、外せばとんでもないことになります。
これは「空気を読む」力と「先を見通す」力が必要になります。
したがって初対面、特にビジネスシーンでは、ニュートラルな会話を心がけるのが無難なのです。
あなたはどう思いますか?